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  • 執筆者の写真設計 展覧会

「金氏徹平のグッドベンチレーション -360°を超えて-」搬入メモ


展覧会も、残り3日となりました。


足をお運びくださったみなさま、ありがとうございました。

まだの方は、是非見にいらしてください。10/28まで!お待ちしております。



さて、本日は「金氏徹平のグッドベンチレーション -360°を超えて-」の搬入の様子を、一部抜粋してお届けします。


(一つ前のブログでもお知らせしましたが、今年もドキュメントを刊行予定です。家村ゼミ展のドキュメントは、カタログと呼ばず、展覧会の企画から搬入〜会期〜トークセッション〜搬出までの全てのプロセスを、1冊にたっぷりと記録するものです。刊行に関する詳細は、決まり次第HPやTwitterにてお知らせいたします。)


搬入がおこなわれたのは、10/10、10/12、10/13の三日間。

金氏さんもお忙しいなか、この日のために京都から新幹線で来てくださいました。


朝9時に集合し、さっそく全体で朝礼。


4月から計画が始まりましたが、打ち合わせは全てzoomでおこなっていたため、実はゼミ生が金氏さんに直接お会いするのはこの日が初めて。そして、金氏さんご自身も、実際にアートテークギャラリーに来られたのはこの日が初めてでした。

また、今年の展覧会の搬入は、ゼミ生だけでなく他学科(主に彫刻科、油絵科)の学生、そして外部の方々にもお手伝いいただきました。


学内外を巻き込んだ、

私たちも今までに体験したことのない、大掛かりな設営がスタートです。


作品の配置を決めていく金氏さんを2Fの展示室からパシャリ。


模型を用いながら搬入スタッフに会場全体のイメージを伝えている建築家の大石先生。


この後、各自持ち場に散らばり、搬入作業がスタートしました。


ブログでは、101ギャラリーの搬入の様子を一部お届け。


101ギャラリーの特徴は、ほとんどがガラス面であること。この特殊な構造を生かした展示はどうか、と金氏さんに提案し、プランを考えていただきました。


何も置かれていない展示室はこんな感じ。


コンパクトなようで、意外と広さあり。写真ではブラインドが閉じられていますが、開けるとガラス張りの面が広がっており、建物の内からも外からも、鑑賞することが可能な構造になっています。


この構造を生かし、金氏さんは展示室そのものを<Model of something>にしようと試みます。様々なストライプの要素を取り入れながら、空間ごと平衡感覚を失わせる仕掛けを作っていこうとしました。


学生は、ガラスの面によって、ボーダー、ストライプ、斜めのストライプなど、貼る向きを変えていくという金氏さんのプランを、早速形にしていきます。


金氏さんからいただいた指示は、大きく分けて二つ。


・ストライプの色/太さ/長さ

・ストライプの向き/密度


まず、ストライプの色/太さ/長さ。色は金氏さん指定。

設営が円滑に進むよう、事前にゼミの三年生が金氏さんの指示により様々な太さ、長さにカットしておいてくれました。写真では伝わりずらいですが、かなりの量です。



そして、ストライプの向き/密度。

金氏さんはその場でパッと決めていきます。



学生:「ここはどの方向で貼りますか?」

金氏さん:「ここは縦のストライプ。」


学生:「そしたらここはどうしますか?」

金氏さん:「ここは横のストライプで。」


学生:「ここはどのくらいの密度で貼りますか?」

金氏さん:「細いもの(カッティングシート)をたくさん」


学生:「ここはどうしますか?」

金氏さん:「斜めのストライプで。」


学生:「ここは、それとは逆のストライプですかね?」

金氏さん:「そうですね。今の斜めと逆の方向のストライプで。」



金氏さんは頭の中のイメージを、スピード感を持って出力していく感じ。

金氏さんが何を表現しようとしているのか。そして、そのためにどう動こうとしているのか。やりとりをしていくうちに、少しずつ、汲み取ることができるようになってきました。


金氏さんにいただいた指示通りに、学生はガラス面にカッティングシートを仮貼りしていきます。(初日は中川ケミカルの小林さんにお手伝いに来ていただき、カッティングシートの貼り方を丁寧に伝授していただきました。小林さん、ご指導ありがとうございました!)



金氏さんに確認を取りながら、内からも外からもバランスを見ながら、テキパキとカッティングシートを貼っていきます。


建物の外側にも


アクリルボックスにも


アクリル板にも



......続きは、ドキュメントで。



最後に、搬入の際に展覧会設計ゼミの三年生が残した、フレッシュなメモをお届けします。


搬入一日目 10.10(土)


私は主に105の痕跡抽象画の設営に関わっていました。金氏さんの指示による作業をしていく過程で、今まで曖昧だったイメージが一気に広がってゆくのを感じました。

また、準備段階から抽象画の印刷やカットに多く関わっていたので、壁に作品が貼られ全貌が見えたときは感動しました…!(石田)


今日は主にカッティングシートの裁断を担当しました。既にある程度の形に切ってあったのですが実際に貼るともっと細かい形が必要と分かり、貼り付け担当や金氏さんと相談しながら色々な形を切り出していきました。金氏さんがお持ちになったユニークな柄のシートも加わり、来場者の皆さんの反応が楽しみな仕上がりです

学内外の沢山のスタッフさんと共に時に賑やかに作業が進み、休憩ついでに他の作業進捗も確認したりと、疲れはありますがとてもワクワクする搬入初日でした!(山上)


今日から搬入作業開始!最初にメンバー紹介から始まりましたが、歴代ゼミ長ほぼ勢揃いに3年は圧倒されっぱなし…笑 アートテークのことなら何でも知っていらっしゃるので、難しい作業もスムーズにやって頂きました。いつか自分もそうなりたいなぁ。補佐的なお仕事が多かったため私は運んだり切ったり剥がしたりしていましたが、カッティングシートが貼られたり抽象画が展示されてるのを見て展覧会が始まるのをわくわくしておりました。しっかり休んで明後日からも頑張る💪(降幡)


遅れての参加でしたが、私が行った時には既にすごい団結力で黙々と作業をするみんなの姿がとても眩しかったです。いろんな人の力で展覧会が出来上がっているということを改めて知るとともに自分もその一員なのだからしっかりとやっていかなければならないと思いました。(廣田)


愛知にいて直接参加できていないけれど、現場にいない私のような人のためにTwitterなどで動画や写真を投稿してくれるから、現場の雰囲気がより伝わってきます!人が作品を展示していく様子をみると、作品の大きさや、空間と作品との関係が目に見えてきて面白いです!(内藤愛音)


住んでいる場所の関係で1時間遅れての作業になるため、足でまといにならないか不安ですが最後までしっかりとやりきりたいと思っています。今日はカッティングシートの裁断を担当し、金氏さんの意見を聞きながらさらに細くしたり追加のシートを切ったりなどしました。違う班の動きを見るとやる気も出て、気持ちが高まります。(早乙女)


搬入二日目 10.12(月)


搬入日2日目!ゼミ生はカッティングシート作業を中心に行い、モビール設置などはボランティアの彫刻科・油画科の方々が行ってくださいました。私は午前中に2階の抽象画展示を手伝いましたが、ガンタッカーがとても楽しかったです(この感想は普通ではない)。水平垂直を出して目張りして壁に展示しましたが、横に長い作品なので扱いが大変でした…午後はカッティングシートをひたすら細長く切り出し、カッティングシート貼り付け作業へ。ずっとやって下さっていた方々の疲れを私も感じ、感謝が溢れました笑残り1日、ラストスパートかけて頑張ります!(降幡)


今日は主に階段のカッティングシートの貼り付けを担当しました!大きな流れは決めつつも、プラス動きのある感じを出すのがミッションで、俯瞰で見ている時にはあそこにあれを置いたら、と気づきやすいのですが、配置しながらだとそうした不規則さを出すのに苦労しました…。ですがその分洗練された仕上がりになり、達成感もひとしおです。予定より進みが遅れてしまってはいるのですが、出来上がりを見る度に心が踊ります✨距離の縮まってきた有志参加の皆さんとも力を合わせ、明日も頑張ります!(山上)


本日は主に抽象画の展示とカッティングシートの貼り付け作業を行いました。抽象画に関しては、先輩からばみり(作品を貼る時の見当)の付け方や水平器と電動ガンタッカーの使い方などを作業をしながら教わりました。最初はおぼつかなく不安でしたが、作業が終わる頃には要領を掴むことができました!まだまだ展示室内は混沌としていますが、すべては明日次第…頑張ります!(石田)


貼る作業も最後行いましたが、今日も今日とてカッティングシートを細長く切っていました。上手く切るコツなどは自然と身につくのかあまり曲がったり切り損なったりなどはなくなったように感じます。集中する作業は嫌いじゃないので楽しくやってます。たぶん。遠目で見た時や、夜外から見た時の半透明な色合いやそれ越しに見える室内、反射する金銀のシートがとても綺麗でした。ボールは友達とよく聞きますが、私もカッターと友達になりたいなぁと考えてしまう帰路です。(早乙女)


Twitterに載っていた、夜の明かりが灯ったアートテークが幻想的で美しいなと感じました。昼間と夜間では外からの見え方に違いがあって、カラフルなカッティングシートがその違いを強調していて良いです。作業の様子を現場にいない状態で見る限りでは、作業が順調に進んでいるみたいで良かったです。(内藤愛音)


搬入三日目 10.13(火)


作業最終日!カッティングシートを午前中に終わらせるという目標をたて、ひたすら地道に貼り続けます。途中追加注文も受けながら、協力して作業に当たった結果、我々史上最速で進めることができました。そのほかの作業に関してはあまり関われませんでしたが、最後に明日から始まる展覧会で毎日準備することを確認し、解散となりました。私は明日から監視シフトがはいっているので展覧会開始から見ることができます。楽しみです!(降幡)


本日も主にカッティングシートの貼り付けを担当しました。途中でアクリル板が追加されましたが、場所を詰めてスペースを作り、シートを配置する人、完了次第貼る人と皆で協力しながらテキパキと進んでいきました。大きいアクリル板は運ぶ際にたわむためできるだけ多い人数で運ぶ必要があり、そうした作業を一緒にやってきたことで、搬入ボランティアの皆さんともすっかり打ち解けたと思います。助手さんや院生、ゼミのOB・OGさんだけでなく、他学科生や「金氏組」の皆さんなど学外の方まで、ご協力いただいた皆さん本当にありがとうございました!!これからの監視業務、トークセッション、搬出等々も気を引き締めて頑張ります!(山上)


本日最終日にて初参加致しました。前2日間、体調を崩してしまい後程追う感じで2日間参加出来なかった分最終日に全力を出し切りました!ゼミのOBと一緒に午前中ひたすらカッティングシートの貼り付けをし、また作品の1つになる四角形アクリルのカッティングシートの貼り付けをやることになり、重要な役割をもらい慎重に貼り付けをしました!無事作品が完成し、自分が金氏さんの見に見える展示のほんの少し一部になれて嬉しかったです。

午後はカッティングシートを一部貼り付けをしたり、校内にて展覧会のポスターを貼り回り、照明の設置と調整を行いました。照明の設置に関しましては、OBの方に手伝ってもらいましたが高い所に照明を設置するのが怖かったです。でも、この照明の位置によりさらに作品が輝けると思いました。実際に展覧会空間を作り上げ、頭を抱えながら作品の位置移動したり、web会議をした甲斐がありました。作品の完成・展覧空間の完成 満足感・快感を一生忘れられないと思います。皆さん、本当にお疲れ様でした!(MOON)


最終日、金氏さんをはじめ、「金氏組」のみなさん、OB・OGのみなさん、助手さん、他学科からの参加者のみなさん、大学院生のみなさん、先生方の協力で、ようやく形にすることができました。展示が完成したことで一区切りついたような気がしますが、展覧会はこれから!大きな問題が起こらないことを祈りつつ、明日からの運営・監視も気を引き締めていきます!搬出までが展覧会!!(笑)(石田)


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